~プチリー株式会社・名取代表インタビュー~
今回は、®プチリーシリーズの魅力をインタビュー形式でお届け!!
大葉農家出身、プチリーの生みの親である名取代表にお話しを聞いてきました。
®プチリーの誕生
―®プチリーシリーズを栽培することになったきっかけは?。
名取:大葉はどこのスーパーに行っても既に店頭に並んでいる商品です。
自社の大葉を選んでもらうためには、他の大葉より良質でなければならない。
それよりも、いま日本にはない野菜を作り、なんとかほかの野菜との
差別化をはかれないかと考えたのが、出発点ですね。
「新しいレシピが作れる野菜」というコンセプトのもと、試行錯誤しました。
®プチリーは、米国で「マイクログリーンズ」という名前にあたる野菜です。
ただ、マイクログリーンズという名前でピンとくる日本の方は少ないと思います。
そのため、日本の方にもわかりやすい名前にしようと、
「小さい(=petit)」「葉(=leaf)」を略して®プチリーと名付けました。
他の赤ちゃん葉っぱとはここがちがう!
―マイクログリーンズと®プチリーとの違いは?
名取:米国のマイクログリーンズでは、スーパーで売られているようなような
ベビーリーフと同じ品種を作っています。
ベビーリーフは、何種類かの葉がミックスされた状態で市場に出るのですが、
香りが強すぎる葉があると、他の葉との調和を乱してしまうことがあります。
そのため、あまり香りのしない野菜しか取り扱っていません。
それに対し、®プチリーはハーブ系とよばれる香りの強い野菜も栽培しています。
―見た目が似ているスプラウトやベビーリーフとの違いって?
名取:種から出てきた状態を双葉(スプラウト)というのですが、
基本的に双葉には味も香りもありません。
ですので、スプラウトは、機能性や食感を楽しむ商品です。
ベビーリーフに関しては、双葉がすでに黄色く変色した後の本葉をカットしたものをいいます。
本葉が出ているので野菜本来の味わいはありますが、あくまでもつけ合わせ的な存在ですよね。
ベビーリーフだけのサラダというよりも、他の野菜と合わせて、
色合い的なものを見せることが多いと思います。
―大きくなった野菜とどう違うの?
名取:®プチリーは本葉が出るとすぐ収穫するので野菜本来の香りはありますが、その香りが淡いんです。
そのため、普段生では食べることができないバジルのような葉も生で味わうことができます。
ここが大きな違いであり、「フレッシュフレーバー」と呼ばれる所以でもあります。
使い切りサイズの®プチリー
―Instagramでレシピが、葉っぱの形をそのまま使っているものばかりなのはどうして?
名取:パックから出して水洗いをし、水切りしたらそのまま使えます。
かいわれのように台が下についていないので、小容量の使い切りサイズで提供しています。
具体的には、4人前の茶わん蒸しの上に、1パック使うというイメージです。
最高の味を求めて2年以上費やした、こだわりの土
―土作りでこだわったことは?
名取:植物は肥料や水がない世界でストレスを感じる時に、次世代に実や種を残そうとします。
例えばトマトの場合は実に養分を集めようとするなど、適度なストレスで野菜が美味しくなることがあります。
昔、「巨峰」というブランドのブドウを育種した大井上康さんが栄養週期説を提唱していました。
作物のステージに合わせて、後から肥料を与えるやり方でなければ、本物の野菜はできないと唱えています。
私たちも、肥料を極力少なくして、専用培土で育てています。
極力自然な形で生きものの力を最大限引き出せるような栽培法に特化したいと考え専用培土を作りました。
®プチリーを楽しんでもらいたい
―7種中、1番人気のプチリーは?
名取:直売所で一番売れているのがエゴマですね。エゴマはお肉と相性がいいんです。
葉は小さいのですが肉に負けません。
静岡で直売所をしていますが、エゴマだけが品切れになることもあります。
対して、スーパーや外食産業向けとなるとバジルが人気です。
理由は、使い方がイメージしやすいからだと思います。
パスタやピザなどイタリアン全般で使えますが、ソースというより、野菜として使います。
―ガパオやパクチーも野菜として使える?
名取:そうですね。
ガパオやパクチーは、あまり東南アジア系の料理を意識せず使うのもおもしろいですよ。
エスニックな風味付けができることを利用して、身近な食材の味をがらっと変えることができます。
®プチリーシリーズをリリースした時、
コンビニエンスストアで販売しているカップラーメンを買ってきて、
バジル、青じそ、パクチーなどを乗せて食べたことがあります。
どれを入れたらラーメンに合うのかと試してみたのですが、おもしろいことに、
何つまみか入れるだけでバジルヌードルになるし、パクチーヌードルになるんです。
まさにフレッシュフレーバーだと感じた瞬間でした。
ガパオはガパオライスとしてしか使えないイメージがあると思うのですが、
食べ方の違いでおもしろみが出てくるのではないかと思います。
―プチリーと身近な食材の組み合わせをもっと教えて!
名取:レモンバジルはレモンの風味がするので唐揚げと相性がいいです。
レモンの代わりにレモンバジルを添えて食べるのもいいですね。
あと、レモンバジルはお湯を注ぐだけで、ハーブティーにもなります。
↓
レモンバジルを使ったハーブティー
意外なところでいうと、エゴマは幼葉の段階で食べるとミントの風味がするんですよ。
ミントは種から育てるものではないため、®プチリーとして作ることができません。
そのため、エゴマがミントの代わり的な位置付けになっていると思います。
三つ葉はもともと調理したあとに添えることが多いので、
基本的には大きいサイズの三つ葉と同じように使います。
幼葉なので、あまり熱には強くありません。
調理したあとにトッピングしてください。
大きい三つ葉は葉っぱの部分が中心に使われますが、
®プチリーは茎がないので全部使えます。
ここまで読んでくれた方にメッセージをどうぞ
名取:®プチリーをいろいろなレシピで使っていただいて、「こんな使い方ができたよ」
みたいな情報をあげていただけると嬉しいです。
新しいジャンルの野菜だけに、スーパーで見ても使い方がわからないという人が多いのが今の課題です。
まずはInstagramやホームページをご参照いただきたいと思います。
サラダの上にトッピングして味にアクセントをつけたり、
だし巻き卵やクッキーの中に隠し味として入れたり。
ぜひ、納豆や冷奴にバジルを使ってみてください。今までとは違う味わいになります。
カップラーメンの中にバジルを入れるだけでも高級なカップラーメンに変わります。家族で鍋を取り囲んで、
それぞれの®プチリーを乗せて、パクチー風味、バジル風味などいろいろな味を楽しめます。
ぜひ、いつもの味にひと手間加えてオリジナルの味を楽しんでください。